【美脚コラム】筋トレやピラティスだけでは歩き方が変わらない理由

【美脚コラム】筋トレやピラティスだけでは歩き方が変わらない理由

Desty代表の大道です。

以前のコラムで、姿勢や体の使い方を変えて日常動作を改善するためには「低閾値運動」と呼ばれる、負荷の小さな運動から始めるのが効率的だとお話ししました。

今回はさらに深堀して、動作改善に欠かせない「不安定な環境での運動」についてお話します。

筋トレやピラティスだけでは歩き方が変わらない理由

「パーソナルジムやピラティススタジオなどに通ったが、下半身の見た目がほとんど変わらなかった」
というお客様をこれまでたくさん見てきました。

そのようなお客様の動きをチェックすると、スクワットやロールアップなど、習った動きは上手くできているが、それらが日常動作に反映されていないケースがほとんどでした。

実は、私たちの日常動作はジムやスタジオとは違って不安定な環境で行われているため、動作改善のために習った動きが実生活に反映されない可能性があります。

ジムでのウエイトトレーニングもピラティスも、床や体との接地面が安定している環境で行うので、動作の基本を学ぶには良いですが、日常動作など複雑な動きに応用するための工夫が必要になります。

そこで有効なのが、不安定な環境でのエクササイズです。

日常動作を学び直すときは、負荷の大きい/小さいと、安定/不安定の2軸で考える

次のような流れでプログラムを組み、エクササイズを行うと、効率的に日常動作の改善が進められます。

①低閾値・安定→②低閾値・不安定

③中閾値・安定→④中閾値・不安定

⑤高閾値・安定→⑥高閾値・不安定

例えば、ジムでのウエイトトレーニングは③と⑤が中心で、ピラティスは①の種目が多いです(私がTwitter(X)で投稿しているのもほとんどが①です)。

②に当てはまるのは、バランスマット(マットレスのように柔らかく沈むマット)を使った足踏みエクササイズや、平均台の上を歩くような運動です。

また、ウォーターバッグを使う運動や、足を前後にそろえた姿勢でのエクササイズは、普段よりも精度の高いバランス感覚が求められるので、②や④になります。

歩く、しゃがむ、立ち上がる、階段を上り下りするといった日常動作を改善するには、①から④までを順番に進めていくことをおすすめします。

「脳を鍛える」という視点で体作りを考えると、新たな伸びしろが見えてくる

このコラムを読んで、
「今まで②や④の不安定な運動をせずに、負荷を増やすことしか考えてなかった…!」
と思った方がいらっしゃるかもしれません。

また、お客様に
「体の使い方を学び直すためには、一度筋トレをお休みしないといけないの…?体型が戻りそうで心配…」
という質問をいただくこともあります。

重要なのは、新しい運動の刺激を入れて、体だけでなく脳を鍛えることです。

同じ運動を続けることは、何もしないよりはずっと良いですが、脳への刺激は少なくなっていきます。

姿勢や動作改善、体作りで行き詰まりを感じている人は、不安定なエクササイズを取り入れて脳を鍛えてみてください。

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