Desty代表の大道です。

「美脚専門ジムなのに、なぜ脚ではなく”呼吸”から始めるのですか？」

という質問をよくいただくので、今回は脚やせのために呼吸改善から始めるべき理由を説明します。

Q.1　脚やせしたいのに、なぜ呼吸改善から始めるのですか？

A.　呼吸に課題があると、姿勢や日常動作の改善ができないため。

大前提として、

「女性の下半身太りは姿勢や日常動作が不安定・非効率になっていると起こる」

と考えて私たちは姿勢改善や運動の指導を行っています。

例えば、

・立ち姿勢が不安定になっていると、使われる筋肉がアンバランスになるだけでなく、骨で体を支えにくいため、過剰な力みが生じて太ももやふくらはぎの筋肉が太くなる。
・体幹が不安定だと股関節の可動域が減るため、内ももやお尻がたるみやすくなる。

などです。

「部分やせはほとんど起きないけど、”部分太り”の解消はできるのでは？」という考えですね。

本題に戻ります。

私たちは生きている限り毎日呼吸をしていますが、呼吸の深さや回数、呼吸の仕方は人それぞれ違います。

呼吸とは、無意識に行われている「運動」であり、呼吸に課題があると体の余計な緊張や可動域の制限につながるため、姿勢改善や日常動作の改善が難しくなってしまいます。

呼吸改善では、

①深い呼吸を身につけて、安静時に1分あたり10回以下の呼吸で過ごせるようにする
②息を吸ったときに肋骨が開かず、背中にも空気が入る呼吸パターンを身につける

の２つが重要です。

「呼吸が浅い」「反り腰」「猫背」などが当てはまる方は、ほとんどの場合呼吸にも課題があります。

姿勢やボディラインが気になる方こそ、呼吸改善から始めてみてください。

Q.2　呼吸改善は、何から始めたら良い？

A.　呼吸数調整と、背中を丸めた姿勢での呼吸エクササイズがおすすめ！

深い呼吸はたしかに大切ですが、安静時の呼吸数を1分あたり10回以下にするために、常に呼吸数を意識して生活するわけにはいきません。

そこでおすすめしているのが、呼吸を

・鼻から吸う
・口から吐く
・息を止める

の３つに分けて、それぞれを同じ秒数ずつ数えながら呼吸数を減らす方法です（10-10-10ブリージングと呼んでいます）。

吸う→吐く→止めるを10秒ずつ行うと、1分間に2回の呼吸数になるため、これに体を慣れさせると安静時の呼吸数も減っていきます。

最初はあお向けに寝た姿勢で5-5-5から始めて、10-10-10で合計4分間続けることができたら合格です。

正確に時間を測りながら行いたいので、無料の「メトロノームアプリ」を使って呼吸数を調整してみてください。

また、背中で息を吸うためのエクササイズとして、「背中を丸めた姿勢」での10-10-10ブリージングもおすすめしています。

Twitter(X)の解説を見ながら一緒に行ってみてください！

▼背中丸め呼吸の解説▼
https://x.com/daido_fitness/status/1686330949632712704

Q.3　息を吸えないのはどうしたら良い？

A.　息を吸えない原因の一つは、「息を吐き切れていない」から！

10-10-10ブリージングで、「10秒息を吐き続けることはできるけど、10秒も吸えない」とよく言われます。

息を吸えない理由は様々ありますが、最初に取り組んでいただきたいのは息を吐き切る練習です。

呼吸によって吸える空気の量は、限界まで吸ったときの空気の量と限界まで吐き切ったときの空気の量の差で表せます。

息を吸うのが苦手な方は、限界まで吐いた（と思っている）ときの肺の中にまだまだ空気が残っている状態なので、すぐに「もう吸えない」と感じてしまいます。

おすすめの対策は、

あお向けでの呼吸で、肋骨下部が閉じる動きを手でサポートしながら息を吐き切る練習をする

です。

最初から力んで息を吐くのではなく、細く長く息を吐いて、限界だと感じたところからさらに空気を出し切ってください。

普段呼吸が浅くなっている方は、息を吐き切る練習をするとむせてしまうかもしれませんが、それくらいの気持ちで取り組んでいただいて問題ありません。

集中して3～5回、息を吐き切ってから普段通りの呼吸をすると、息が吸いやすくなっているのが感じられると思います。

慣れてきたら、背中を丸めた姿勢での10-10-10ブリージングで息を吐き切る練習をすると、効率的に呼吸改善が進められます。

まとめ

呼吸は毎日当たり前のようにしていますが、呼吸が改善すると体の余計な緊張も減るため、楽に生きられるようになります。

脚を細くしたいけど、今まで呼吸について考えたことがなかった方は試していただけると嬉しいです。

それでは、次のコラムでお会いしましょう。

大道の美脚メルマガ登録はこちら
3日に1回の頻度で、美脚のお役立ち情報を配信します。